ゴールキーパー
ポジショニング、シュートに対するセーブ力、ゴール前に上がってくるハイボールの処理、さまざま状況における的確な判断力が必須である。
身体能力としては、シュートに対して瞬時に反応できる動体視力と反射神経、瞬発力がまず第一に求められる。また、ハイボールの処理のために、一般的には身長が高い方が有利とされる。ただし、ホルヘ・カンポスなどのように身長が低くてもジャンプ力と判断力によってそれをカバーし、世界レベルのゴールキーパーとなった選手もいるため、必須というわけではない。さらに、ゴール前で混戦となった時に競り負けない強靱さも必要とされる。
近年のサッカー戦術では攻撃時にはディフェンダーの押し上げが要求されることから、高く上がったディフェンダーの後ろのスペースをペナルティエリアを飛び出して守るスィーパー的な役割がゴールキーパーに求められることが多くなってきている。攻撃の起点として見られるようになり、フィードの精度など、フィールドプレイヤー的な技術も大きく評価されるようになった。キックの精度が非常に高いゴールキーパーも大勢存在し、そういった選手は攻撃の起点としても機能するほか、ホセ・ルイス・チラベルトやロジェリオ・セニのようにゴールキーパーでフリーキックやペナルティキックを蹴る者もいる。また、ゴールキーパーの蹴った自陣からのフリーキックやクリアボールが直接相手のゴールに入ることもまれにある。
フィールドプレーヤーにも言えるが、特にゴールキーパーの場合コミュニケーション能力が強く求められ、それは「神の声」とも呼ばれるほどである。一番後ろで相手の攻撃フォーメーションを見通して、ディフェンスラインに対応のための指示を与えることもゴールキーパーの重要な仕事であるため、なるべくならディフェンスラインと言語を共通にしていることが望ましい。その傾向は世界的にも顕著に現れており、特にブラジルやアルゼンチンといった南米の強豪国のゴールキーパーは、実力を買われていてもビッグクラブが揃う欧州へ移籍する機会が少なめである。移籍した場合でも、自国と同じ言語圏に留まる事が多い。日本のJリーグにおいても開幕から間もない頃は、シジマールやジルマールなど外国籍のGKも所属していたが、最近では前述の理由によりほとんど所属しなくなっており、2003年9月にヴァンズワムがジュビロ磐田を退団してから、2007年9月にジウバーニがセレッソ大阪に入団するまで4年間外国籍のゴールキーパーがJリーグに所属していなかった。

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